朽木に革をプラスする

滋賀県高島市朽木より、K+(ケープラス)の革製品づくりの日々などを伝えるブログ

朽木盆 2017

の 下ゆく菊や 朽木盆


1675(延宝3)年 に詠まれた松尾芭蕉(当時32才)の句にも登場する朽木盆

今回はそんな朽木盆について、色々と書いていこうと思います

朽木盆は滋賀県の湖西地域、現在の高島市朽木地域(旧朽木村)でつくられていた木製の漆塗りの盆である



朽木盆の代表的な特徴について、下記に記します

【その1】
黒や赤などの漆が塗られた木地に、色漆で十六弁の菊花紋が描かれています

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木工轆轤近江国小椋ノ庄(現在の東近江市の蛭谷町、君ヶ畑町)に居をかまえた惟喬親王が伝承したといわれています

木地師の集団は、ほとんど定住することなく、移動・漂泊を続けていたようで、その一部が朽木に定住したといわれています

その人達は惟喬親王の子孫であるという言い伝えがあり、その証として十六弁の菊の花紋を描くことを許されたという説があるそうです
十六弁の菊の花紋は、格式が高いのです
もちろん、菊以外の絵も描かれたりしているものもあります


【その2】
朽木盆には形状の特徴もあります

底の部分が緩やかな曲線になっているのです
これは指が入り持ち上げやすいからという説や客人に差し出す時に、回転させて差し出すという説があるそうです

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お盆の端の方にモノを置けば、当然お盆は傾きますが、お椀などに入ってるものが溢れるほとではないとのこと
傾いて片方が浮き上がることで、より指が入りやすくもなります

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十六弁の菊の花紋と底が曲線になっている丸盆という点が、朽木盆の代表的な特徴といえると思います

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朽木には木地山という地名が今もありますが、その木地山を中心に木地師が移り住み、盆はもちろんのこと椀や皿などの木地を作り、朽木の市場や岩瀬に住む塗り師が装飾と漆塗を施していたそうです

そして、朽木盆の生産ですが、約100年前の明治37,38(1904,1905)年が最後とされているようで、岩瀬におられた最後の塗り師も昭和30(1955)年に亡くなったそうです

そんな朽木盆ですが、骨董ブームなどの影響もあり、地域外へ多くが流出したそうです
また、ブームの影響だけではなく、朽木盆が朽木の人にとっては日常にある当たり前のモノで、価値を分かっていなかったことが、都会の業者に買い占められ、流出してしまったことの大きな要因かもしれません


先ほど書いたように、現在は朽木盆の生産は行われていませんが、朽木盆の形状までは朽木出身でもある木工作家の澤田さん(作家名 太郎五郎(タラゴロ))さんが再現しています

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朽木盆の形状は再現されていますが、漆を塗っているわけではないので、ご本人は「朽木の盆」と呼んだりしています

昨年には、日野の塗り師さんが太郎五郎さんの成形した木地に、漆を塗るというところまで朽木盆の再現はおこなわれています
丁寧に何度も塗り重ねられた漆の表面は、自分の顔や周りのモノが映り込むほど、表面が美しく輝いていました(すいません、これは写真がありません)


太郎五郎さんのつくる木工製品は美しい木目など、木の表情を感じられる塗装、仕上げになっています

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今回書きました朽木盆に関することは、インターネットに載っている、信頼できるであろう情報と自分が聞いた話をもとに書きました
写真は「木工所 くっつきむら」にあるものを撮影して使わせて頂きました

「木工所 くっつきむら」
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場所は丸八百貨店のお隣


朽木盆の紹介をして頂きました「えぇトコ」という番組にも紹介が載っております

http://www.nhk.or.jp/osaka-blog/eetoko/271125.html


開いてるのは基本的に土日祝の午後からです(都合により開いてない場合もありますので、その点ご了承ください)